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旅費支援への応募は締め切られました。

ウィキメディアの年に一度の国際的会議の第12回となるウィキマニア2016は、2016年6月22日より26日にかけ、イタリアのエージノ・ラーリオで催されます。ウィキメディア財団旅費支援プログラムは、人数は限られますが、ウィキマニア参加者の旅費を補助しようというものです。会議の登録料や、宿泊費などがカバーされます。資金はウィキメディア財団(WMF)の基金を活用しています。

主要な日程

旅費支援の流れは次のようになっています。

  •   旅費支援の申し込みは2015年12月5日に始まります。
  •   申請の〆切は2016年1月9日(土)23:59 (UTC)です。
  •  第1段階として、ウィキメディア財団による適性評価が2016年1月の最後の2週間に行われます。
  •   応募者は2016年1月末に第1段階の結果を通知されます。
  •   第2段階の「より詳細な評価」が旅費支援委員会により2016年2月に行われます。
  •   2016年2月末に応募者に最終決定が通知されます。
  •   最終的な受給者リストは2016年4月半ばに公表されます。

目的

  • 参加者がオンライン、オフライン双方で経験を共有するのを促進して、ウィキマニア2016を成功させ、実りある国際会議とすること。
  • 様々な人がウィキメディアの運動を通して会議に出席できるようにすることで、会議をより豊かなものにすること。
  • ウィキマニアでの経験や学んだことを自分のコミュニティで共有してもらい、ウィキのコミュニティをより幅広く、豊かなものにするのを促進すること。
  • 新たな協働や創造、発展を可能にすること。

旅費支援の詳細

今年は、ウィキメディア財団はウィキマニア出席者向けに2種類の旅費支援を用意しています。

  • 全体支援は次の費用をカバーしています。
    • 往復の旅費
    • 共同宿泊に必要な費用
    • 会議の会費
  • 部分支援は次の費用のみカバーしています。
    • 共同宿泊に必要な費用
    • 会議の会費

指示どおり、ウィキメディア財団といくつかの国別協会が決定したように、Xは全体支援に、Yは部分支援に応募する場合は[$apply-url グローバル応募フォーム]にアクセスして下さい。

全体支援はたいてい部分支援に地理的、言語的制限が残らないように割り当てられます。WMFや他のウィキメディアの団体による旅費支援の概数の詳細は確定した金額の表をご覧ください。

旅費支援の申請の際、どちらの支援を希望するか明確にして下さい。ただし、「全体支援を申請しますが、部分支援で申請を通過した場合は部分支援で出席できます」を選択される方は、まず全体支援で審査され、全体支援に合格できなかった際に部分支援の審査を受けることになります。

どの出費について支援を受けられ、どの出費については自分で支出しなければいけないかということについての詳細はFAQをご覧ください。

ウィキメディアの他の組織による旅費支援

WMF以外にもウィキマニア2016向けの旅費支援を行っている組織があります。国別協会テーマ別組織も独自の支援を行っているかもしれません。下にプログラムについて確認のとれた支援について列記していきますので、2016年初めに再び確認しに来て下さい。

下記のウィキメディアの団体はWMFの旅費支援プログラムに応募した人の中から個別の旅費支援に応募する人を募集していますから、下記の団体のプログラムに別個に応募する必要はありません。

下記の団体は旅費支援を提供していますが、WMFの旅費支援プログラムへの応募を利用しません。下記の団体からの旅費支援を希望する人は下記団体に直接お申し込み下さい。

応募資格

ウィキメディア・プロジェクトで活動している人や、他のウィキメディアでボランティアとして活動している人なら誰でも、居住地に関係なく旅費支援を申請する資格があります。ウィキマニアではボランティアとしての参加を支援しており、有給の仕事のために参加される方には支援を受ける資格をありません。

前年と異なり、ウィキメディアでの活動が主な評価基準となります。ウィキメディア以外フリーコンテントフリーソフトウェアを採用する組織や、共同作業や教育を行う活動への参加は加点対象ですが必要条件ではありません。単にそれらの活動に貢献しているだけの人の応募は推奨されていません。資格について詳しくはFAQをご覧ください。

選考プロセス

2016年度ウィキマニア旅費支援プログラムの選考プロセスは旅費支援の応募者、受取人、主催者、旅費支援委員会やウィキメディア財団などからのフィードバックを収集、議論し反映した上で更新されました。2016年度の選考は次の3つの段階での評価を経て行われ、最終的な受取人を決定します。

  1. 第1段階 - 適性評価
    • 全ての応募者はWMFのメンバーによって第1段階の選考基準に則って0(不合格)か1(合格)で審査されます。第1段階の選考終了後応募者全員にEメールで合格か不合格かが通知されます。
  2. 第2段階 - より詳細な評価
    • 第1段階を通過した申請者は全員旅費支援委員会による二次選考を受けます。ここでは1人の申請者に対し最低2人の評価者がつきます。各評価者は個別に審査を行い、第2段階選考基準に基づき最終選考に向けた得点評価を行います。
  3. 第3段階 - 全体支援の最終認定
    • 応募者の居住する国に基づき、応募者は北と南に分けられます。資金は、全体の旅費支援が北と南でそれぞれ25%と75%になるように分配されます。
    • 南北とも、応募者の「ウィキにおける最初の言語コミュニティ」に基づきます。(自己申告です)応募者はその人が最も活動しているウィキメディア・プロジェクトでアクティブに活動する編集者の数によって分類されます。それは1ヶ月あたりのアクティブなウィキメディアンの平均の数によって決定されます。(期間は2014年9月から2015年9月までです)旅費支援は下記のように定義されるサブグループに均等に分配されます。
      • 大規模言語コミュニティ - ウィキメディア・プロジェクトで活動している人が月平均で1000人を超えている言語
      • 中規模言語コミュニティ - ウィキペディア・プロジェクトで活動している人が月平均で100人以上1000人未満の言語
      • 小規模言語コミュニティ - ウィキメディア・プロジェクトで活動している人が月平均で100人未満の言語
      • 多言語コミュニティ - コモンズウィキスピーシーズウィキデータウィキメディア・インキュベーターメディアウィキツールラボといった言語によらないウィキでの活動が最も活発である応募者(どのウィキで最も活発かは自己申告です)
    • WMFは全体の予算を決め、1人当りに支払う金額を概算します。(たとえば、南アフリカからの参加とパナマからの参加では必要な金額が異なります)第2段階を各サブグループのトップで通過した人に旅費支援が支払われます。
      • "人数制限"のうちの10%については、女性にまず優先的に旅費支援が与えられます。
        • "人数制限"はそれぞれのサブグループで最終的に支援を獲得した人の数によって決まります。
      • 未使用の資金は以下のようにして再分配されます。
        • それぞれのサブグループに対して最少得点が決められます。(得点はサブグループによって異なります)その点未満の得点しかとれなかった応募者は最終選考を通過することができません。あるサブグループにおいては十分な得点をとっているが、本人の所属するサブグループでは不適格だと判断された応募者がいる場合、使われなかった資金が他のサブグループに均等に配分されます。
        • 得点がどのサブグループの最低得点よりも高いのに不適格と判断された人がいる場合、使われなかった資金は他のサブグループに回され、その中で均等に分配されます。
  1. 第3段階 - 部分支援の最終承認
    • 部分支援の応募者は全員得点によりランク付けされます。上位の人が旅費支援を獲得できます。

第3段階の完了に引き続き、第2段階の選考を通過した応募者全員にその人が選考に合格したかしなかったかがメールで通知されます。選考に合格した応募者にはウィキマニア2016への出席と旅費支援の受け入れを確認する機会が与えられます。不合格だった人のうち数人は補欠者リストに名前が挙がります。彼らは合格した人の旅費支援の受け入れ具合によって、また資金が予想通りに使われているかによってあとで資金を受け取ることができる可能性があります。

選考基準

第1段階

以下の基準のどれか1つにでも当てはまる人は第1段階の選考で不合格となります。

  1. 2015年または2014年の旅費支援の受取人で、会議終了後の報告書を提出していない
  2. 応募内容の一部あるいは全部が本題から外れていたり、支援の悪用であったりする
  3. 申請フォームにおいて、回答に対する十分な努力が認められなかった
  4. ウィキマニアに参加できる程度の英語力があると認められない人。基本的に会議は英語で行われるので、充分な英語力があることをこの応募か他のどこかで示す必要があります。
  5. ウィキメディアに対し、大きな貢献や活動が認められなかった人。評価の加点対象ともなります。
    • ウィキメディアに重要な貢献をした人の例
      • ウィキメディア・プロジェクト(ウィキペディア、コモンズ、ウィキソースなど)において、最低50回の編集がある活動がアクティブな人
      • メディアウィキのコードやガジェット、ツールの作成者
      • 何らかの形でウィキメディアの組織に関わった人(国別協会テーマ別組織、利用者の団体など)
      • ウィキメディアのチエックユーザーや管理者、ビューラクラットやスチュワード、OTRSのボランティア(現在か以前かは問わない)
      • ウィキメディア財団が認定した人
      • ウィキメディアの調査員
      • ウィキメディアのプログラムの参加者(例えばGLAM教育プログラムなど)
      • ウィキメディア主催のイベントの参加者(例えばウィキ・ラブ・モニュメントに参加した写真家やワークショップの参加者)
      • ウィキメディアのイベントの主催者や世話役(ウィキ・ラブ・モニュメントやエディタソン)

以上の基準を全て満たしている人は第2段階のより詳細な評価に進むことができます。

第2段階

第2段階では、応募者を関連する経験強化の2つの側面から評価します。それぞれの応募者を、それぞれの基準に基づき0から10までの点数で評価します。これらの点数は平均され、第2段階の最終スコアを決定します。これらの基準は注目すべきウィキメディアに関連した経験があり、自分の経験や学習を自らのコミュニティの強化に役立てる能力を発揮できる人を選ぶための目標として考えられています。

関連する経験

ウィキメディア・プロジェクトや他の組織(国別協会やテーマ別組織、あるいは利用者の集まり)での活動は応募者が貢献から得た経験や知識を使ってウィキマニアに価値を付加することを示しています。応募者は応募の際、オンライン、オフライン双方での経験を書くことが推奨されます。

応募者の活動は次の3つの観点から評価されます。

  1. 協調性 - 活動を行うためにどのくらい他の人や組織と協力できるか。
  2. 影響力 - オンライン、あるいはオフラインでの、ウィキメディアでの質的、また量的な成果
  3. リーダーシップ - ウィキメディアの活動での役割。例えば委員会やプロジェクトのリーダーを務めた人など。

参考のため、下に影響力の例を挙げます。しかし、応募する人は下にない例をどんどん追加して下さい。

オンラインでの成果 オフラインでの成果
質的な成果
  • 信頼できる情報源の重要性について認知度を高めた。
  • ウィキの編集者の技術を高めたり、発展させたりした。(例えば、編集ワークショップを開いた等)
  • 読者や初心者、編集経験者がプロジェクトに参加しやすくなるようにした。(例えば、ウィキ上での講習会を開いたりそれに参加したりした等)
  • 編集者がよりウィキで貢献できるようにした(例えば、新しいメディアウィキの特徴を作った)
  • ウィキ以外の場所でウィキメディア・プロジェクトの認知度を高めた(例えば、ブログや新聞に記事を投稿した、あるいはウィキメディア以外の会議でプレゼンテーションを行った等)
  • ウィキメディアを信頼できる情報源として多くの人に認知してもらうのに貢献した(例えば、ウィキペディアをもっと信頼してもらうためにウィキペディアの執筆手順や方針についての講演を行った等)
  • ウィキ以外の場所で性別、言語や地理的に多様なウィキの発展を推進した(例えば、小さな言語のグループを対象にウィキペディアの認知度を上げるイベントを主催した等)
  • ウィキ以外の場でのボランティアのスキルを伸ばした(例えば、ボランティアが方針への支持やイベントの開催についての知識を得るイベントを開いた等)
量的な成果
  • 記事の帰属するカテゴリを明確にした。(例えば、カテゴリがなかったり不足していたりした新着・強化記事で、その人がカテゴリを付与した記事の数)
  • 信頼できる情報源を編集者が利用できるようにした(例えば、以前は使えなかった資料を入手し、共有して利用できるようにした)
  • ウィキメディアへのアクセスを呼びかけるものを作ったり発展させたりして、ウィキメディアへのアクセスを増やした(例えば、オフラインでのウィキペディアの閲覧を支援するためQRコードやKiwixを発展させた)
  • 新しい編集者(例えば、開いた編集ワークショップに参加したために新しく編集に加わった人)
  • その人が開催したウィキメディアのイベントの参加者の数(例えば、写真コンテストの主催者ならば、そのコンテストに参加した人の数)
  • あなたが関わっているウィキメディアのプログラムであなたの参加を支持する参加者やボランティア(教育プログラム大使なら、学期ごとのあなたの参加を支持する生徒の数)


強化

経験や情報をより大きなコミュニティと共有する能力は応募者が支援を受けられた場合、その人がウィキマニアで得た経験や教訓を活動拠点のコミュニティに持ち帰り、そのウィキや自らの国を強化することができるということを指します。応募者はこの能力を示すために何かを書いたり、例を挙げたりすることが推奨されます。一例としてウィキ上でのレポートや個人的なブログの投稿、あるいはイベントや会議、議論などから学んだことについての講義やプレゼンテーションが挙げられます。

わからないことがある時には

ウィキメディア財団による旅費支援プログラムについてのより詳しい情報はよくある質問をご覧ください。

申請

ウィキマニア2016に参加するための旅費支援に申請される方は、申請フォームに記入の上、2016年1月9日23:59 (UTC)までにお申し込み下さい。応募の前にこのページとFAQに書いてあることを全て読んでおくことを強く推奨します。